なぜ年号が大事なのか?
なぜ年号が大事なのか? という疑問について考えてみたいと思います。
ここで芸能の世界にたとえてみましょう。
歴史上の人物→タレント 出来事→番組と置き換えてみます。
テストでよく出る出題パターンを挙げてみましょう。
問1
「安心してください。履いてますよ。」は第一次、第二次「半沢直樹」の戦間期に流行した。〇か×か。
問2
ビートたけしらが出演する「俺たちひょうきん族」は志村けんらが出演する「天才!志村どうぶつ園」に視聴率戦争を仕掛けた。
問3
「お笑い第七世代」は「西野カナ」が紅白歌合戦に初登場した年以降にデビューした芸人と言われている。〇か×か。
このように、起こった年の年号を直接答えさせることはありませんが、前後関係を問う問題が出てきます。
答えは 以下の通りです。
問1:〇
問2:×
問3:〇
それぞれの問題を解けるだけの知識があればいいじゃないか、年号をわざわざ覚えなくてもいいんじゃない?という意見もあると思いますので、次にどうして年号も覚えると良いのか説明していきます。
仮に上の3問全てを正解できた人がいるとします。それぞれの問題につき一度解いたことがあったのです。
そんな人であっても、今後は出題者の気分が変わって
問4 第一次半沢直樹と西野カナの紅白初出場がどっちが先か?
問5 安心してくださいと俺たちひょうきん族がどっちが先か?
問6 第二次半沢と志村どうぶつ園が同時代だったか?
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など、とされたら太刀打ちできるでしょうか?
しかし年号も一緒に覚えると、、、
ひょうきん族 1981年~1989年
志村どうぶつ園 2004年~2020年
お笑い第七世代 2010年以降デビュー
西野カナ 2010年紅白初出場
第一次半沢 2013年
安心してください 2014年
第二次半沢 2020年
以上のように、すべての出来事の同士の前後関係が一目でわかります。
「〇〇は●●より前」の全パターン一つ一つ覚えるよりも
年号という共通の座標を使うことで7つの年号を覚えるだけであらゆる場合に対応できてしまいます。
年号も一緒に覚えると、今まで覚えた全ての年号と比べる(つなげる)ことができるとも言えますね。
これは、今までの知識が無駄にならないどころか、今までの知識を一層強化することを意味します。
共通の座標である年号のおかげで、頭の中で既存の知識と新しい知識が結びつきやすくなり、より忘れづらく確かなものになる=知識のネットワーク化が進むと言えるでしょう。年号を覚えれば覚えるほど歴史が得意になるのは共通の座標内で拠点を増やしていく事によるネットワーク化の速度アップおかげです。
これが年号を覚えていくメリットです。初めはめんどくさいかもしれませんが、長期的にみると、年号なしで覚えていくよりも短時間でネットワークを築くことができるでしょう。
(おわり)