語感への愚直なまでのこだわり
1.語感にこだわる日本文化 ~語感の極み「平家物語」~
皆さまは「平家物語」ご存じでしょうか?
あまりに有名な日本の古典文学です。教科書で見た方も多いかと思います。
「祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の音 諸行無常(しょぎょうむじょう)の響きあり」の一説は日本一「語感」のよい言葉と言えるでしょう。
もう一つ質問をさせてください。
「平家物語」は文字でなく「音」で伝えられた事をご存じですか?
この物語は琵琶法師(びわほうし)という数多くの盲目の僧が伝えていったと言われています。当時は現在のように活字が発達していなかったですし、何より文字の読めない琵琶法師は音で伝えるしかありません。
歌が伝わるように口づてに伝承され、年百年も受け継がれてきました。人から人へ何百回、何千回、何万回と伝えられてゆくうちに、角がとれ、発しやすく、聞きやすく、心に響く感動的な表現へと洗練されてゆきました。
何百年の淘汰を経た表現はシンプルながら、奥深く、ついつい口ずさんでしまう絶妙な語感をもっています。
平家物語に限らず短歌や俳句など日本人は言葉をシンプルかつ極限まで洗練させ、世界を凝縮させる豊かな文化を持っています。私たちは、この世界的にも稀有な語感文化を語呂合わせに融合させ、新たな分野を切り開きたいと考えています。
2.私たちのゴール ~目指すは「いい国」超えの高み~
皆さまの知っているゴロあわせといえば、まず「いい国(1192年)つくろう鎌倉幕府」ではないでしょうか。
残念ながら学説により年号そのものが1192年でなく1185年であったという悲劇に見舞われ、実用性を失ってしまいました。しかしながら「いい国つくろう鎌倉幕府」は美しさと力強さゆえいつまでも我々の記憶にとどまり、誤った年号を人々に示し続けるでしょう。
私たちは「いい国を超えるゴロあわせを生み出す」という無謀にも見える挑戦を続けています。
こだわったのは語感。言い換えるならば、言葉の転がりです。熟練の職人が何度も何度も愚直なまでに推敲を重ね、絶妙なリズムと間に仕立てました。
受験において重要な年号ではあるものの、納得のいくゴロでなかったため、涙をのんで掲載を断念したものもあります。当サイトのゴロはこだわりぬいて、磨き上げられたものばかりです。受験勉強にとどめておくには惜しいと言えましょう。
日本文化のたしなみとしてあなたの人生を豊かにしてくれるでしょう。ただ覚えればよいという意図が垣間見られる乱暴なゴロあわせも世の中にはございますが、それらとは一線を画す品質であると確信しております。
おすすめの味わい方は何といっても「繰り返し声に出してみること」です。言葉は声に出して初めて命が宿ります。さらに舌の上で幾度も丹念に転がすことで、記憶の定着とともに豊かな余韻と味わいが生まれるのを感じられると思います。
あとは楽しむだけです。さあ奥深いゴロ合わせの世界へ、新しい第一歩を踏み出してみませんか。