語感だけは良い♡世界史ゴロあわせ

大切にしたのは語感へのこだわり。センター試験レベルの必須年号。少しづつ更新してます。

1830年:フランス7月革命 1848年:フランス2月革命【超重要】

 

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「癒される(1830)女性に弱い(48) 夏(7,2)男」

 

フランス7月革命とは

フランス革命→ナポレオン→王政と来たところ、革命前に戻そうとする王シャルル10世にパリ民衆が再びキレて追放。自由派のルイフィリップを新しい王にする。

・フランス国旗を持ったマッチョの女性がポロリしてる絵(ドラクロワ)でお馴染み

 

フランス2月革命とは

・ルイフィリップの下で産業革命も進み安定してきたが、今度は男性普通選挙を実現させろと市民がキレて再び革命、ルイフィリップを追放。第二共和制へ。

三権分立が実現。初代大統領はルイ=ナポレオン。クーデターを起こし第二帝政へ。

・これを機に、ヨーロッパ中で民主化運動が一斉に起こる。(諸国民の春)

・ウイーン体制(フランス革命以前の状態に戻そうとする旧勢力のもりかえし)が崩壊し自由主義が完全に勝利。

・これまでの「王・貴族vs市民(主に金持ち)」から「金持ちvs一般市民」へと対立軸が移る。

1763年 パリ条約【超重要】

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「インナームーミン(1763)、パリジェンヌ」

 

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ムーミンのインナー(下着)がパリジェンヌの間で大流行

 

 

パリ条約とは ざっくりいうと

・イギリスとフランスとの長い長い戦いに一区切りついた条約 イギリス勝利

  北アメリカの植民地争奪戦(フレンチ・インディアン戦争

    勝者 イギリス  敗者 フランス

  東インドの植民地争奪戦(プラッシーの戦いなど)    

    勝者 イギリス  敗者 フランス

  ヨーロッパでの代理戦争(7年戦争)

    勝者 プロイセン(イギリスの援助) 敗者 オーストリアとフランス

なぜイギリスが強かったか
・いち早く市民革命を終わらせ、立憲君主制を樹立していた。(金持ち層を政治に取り込んでいた)
・資金調達の手段を発達させていた。(国債を発行して広く集める仕組みなど)
・資本主義、産業革命の芽がイギリスで出始めていた。

なぜ重要か

大航海時代以降、植民地拡大に関してはポルトガル・スペイン→オランダ→イギリスvsフランスと覇者が移り変わっていったが、最終的にイギリスの勝利で時代は一つの区切りを迎える。

・王政を強化し国を発展させ、新大陸での植民地を拡大しながら覇権を争う「近世」の終わりと位置付けると理解しやすい。

この後どうなるか

・イギリス、フランスともこれらの戦争で借金がすごいことになっていたので、どうにか税金を取ろうとする。
 イギリスは北米の植民地から税金を取ろうとする。→アメリカ独立戦争
 フランスは貴族から税金を取ろうとして、議会(三部会)を招集する。→フランス革命

・この後は資本主義、自由主義など「近代」的な価値のもとで世界が大きく動く。

 

1648年 ウェストファリア条約【超重要】

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「ヒーロー弱(1648)い ウエスト細い」

 

補足

エスト→ウェストファリア条約

 

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エストの細いヒーローって弱そう

 

 

ウェストファリア条約とは

 1618年ドイツ30年戦争の終結の際の条約

 ドイツ30年戦争とは、ざっくりいうと、神聖ローマ帝国(今のドイツ)内のゴタゴタにカトリックvsプロテスタント宗教戦争、各国の加勢が加わりドロ沼化、ドイツの人口が2/3に激減した阿鼻叫喚の戦争

 勝ちチーム

  ドイツ内のプロテスタント諸侯、フランスブルボン家デンマークスウェーデン

 負けチーム

  神聖ローマ皇帝ハプスブルク家)、ドイツ内のカトリック諸侯

 

ポイント

 主権国家(領土と主権を持った国)体制が遅れていたドイツでも確立される。

 ざっくりいうとドイツ地域が「神聖ローマ皇帝を親分とする300余りの諸侯からなる国」から「300余りの一つ一つの国」となった。

 ある領土の中で宗教、軍事、行政、徴税などすべてを国が行うという、現在の国のあり方に近づいた瞬間。逆に言うと今まではその辺があいまいだったということ。これを機に中世の封建社会が終わり近世に移ったとも言える。

 

 

1789年 フランス革命(超重要)

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「火縄くすぶる(1789)フランス革命

 

フランス革命の意義

・イギリスは100年前に立憲君主制(王を残したまま権力を奪う)となっていたがフランスはまだだった。

ロベスピエール率いる急進派(理念に忠実で王、貴族、金持ちに関係なく国民の利益を優先)が力を握ったため1000年続いた王と教会と貴族の既得権益がすべてなくなり、立憲君主制などで妥協せず、いきなり共和制(王なし)に変わるというインパクトの大きさ。

・「人は生まれながら自由で平等」「国家は国民のもの」という現代に通じる理念による革命。

・革命運動がヨーロッパ全土に広がるのを恐れ、諸国の王が抑え込もうとしたピンチに、チート級のナポレオンが登場し形勢逆転する。

1096年 第1回十字軍 【超重要年号】

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「十字のクロス(1096)十字軍」

 

補足

クロスとは十字架のこと

 

 

十字軍とは

カトリックの聖地エルサレムを奪回するという教皇の号令のもと、貿易圏や領地の拡大を目指しトルコ・イスラエル地方に進軍。200年に渡り7回行われたが結果的に聖地奪回はならなかった。

十字軍の影響

・聖地エルサレム奪回の失敗により教皇の権威が下がる

・諸侯や騎士らが消耗し、封建領主の力が落ちる 

・経路のイタリアなどの都市が繁栄し貨幣経済が進展する

ビザンツイスラムの文化がヨーロッパに広まる

 

1453年 英仏百年戦争終結、ビザンツ帝国滅亡【超重要年号】

 

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「いよいよ降参(1453) ピザ100枚」

 

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大食い選手権でピザ100枚に挑戦するものの、さすがに降参するさま

 

 

英仏百年戦争終結の意義

①中世(封建社会)の終わりを示唆。この後この二つの大国が近世(絶対王政)に向かって舵を切る。

②フランスがイギリスを大陸から追い出し、英仏のヨーロッパにおける領土が現代とほぼ一緒になる。

 

ビザンツ帝国滅亡の意義

イスタンブールにいた多くの人々がイタリアに逃げ、イタリアでルネサンスが発展する。

オスマン帝国イスタンブールはじめ地中海貿易を支配することで、ヨーロッパは地中海を通らないルートを余儀なくされ、結果的に大航海時代となる。

なぜ年号が大事なのか?

なぜ年号が大事なのか? という疑問について考えてみたいと思います。

ここで芸能の世界にたとえてみましょう。

歴史上の人物→タレント 出来事→番組と置き換えてみます。

テストでよく出る出題パターンを挙げてみましょう。

 

問1 
「安心してください。履いてますよ。」は第一次、第二次「半沢直樹」の戦間期に流行した。〇か×か。

 

問2
ビートたけしらが出演する「俺たちひょうきん族」は志村けんらが出演する「天才!志村どうぶつ園」に視聴率戦争を仕掛けた。

 

問3
「お笑い第七世代」は「西野カナ」が紅白歌合戦に初登場した年以降にデビューした芸人と言われている。〇か×か。

 

このように、起こった年の年号を直接答えさせることはありませんが、前後関係を問う問題が出てきます。

 

答えは 以下の通りです。

問1:〇

問2:×

問3:〇


それぞれの問題を解けるだけの知識があればいいじゃないか、年号をわざわざ覚えなくてもいいんじゃない?という意見もあると思いますので、次にどうして年号も覚えると良いのか説明していきます。

仮に上の3問全てを正解できた人がいるとします。それぞれの問題につき一度解いたことがあったのです。

 

そんな人であっても、今後は出題者の気分が変わって

問4 第一次半沢直樹西野カナの紅白初出場がどっちが先か?
問5 安心してくださいと俺たちひょうきん族がどっちが先か?
問6 第二次半沢と志村どうぶつ園が同時代だったか?

など、とされたら太刀打ちできるでしょうか?

 

しかし年号も一緒に覚えると、、、

 

 

 

 

 ひょうきん族 1981年~1989年
 志村どうぶつ園 2004年~2020年
 お笑い第七世代 2010年以降デビュー
 西野カナ 2010年紅白初出場
 第一次半沢 2013年
 安心してください 2014年
 第二次半沢 2020年

以上のように、すべての出来事の同士の前後関係が一目でわかります。

「〇〇は●●より前」の全パターン一つ一つ覚えるよりも

年号という共通の座標を使うことで7つの年号を覚えるだけであらゆる場合に対応できてしまいます。 

年号も一緒に覚えると、今まで覚えた全ての年号と比べる(つなげる)ことができるとも言えますね。

これは、今までの知識が無駄にならないどころか、今までの知識を一層強化することを意味します。

共通の座標である年号のおかげで、頭の中で既存の知識と新しい知識が結びつきやすくなり、より忘れづらく確かなものになる=知識のネットワーク化が進むと言えるでしょう。年号を覚えれば覚えるほど歴史が得意になるのは共通の座標内で拠点を増やしていく事によるネットワーク化の速度アップおかげです。

 

これが年号を覚えていくメリットです。初めはめんどくさいかもしれませんが、長期的にみると、年号なしで覚えていくよりも短時間でネットワークを築くことができるでしょう。

(おわり)